会社名 | シチズンマシナリー 株式会社 |
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設立 | 昭和42年12月11日 |
資本金 | 26億5,125万円 (シチズンホールディングス(株)100%出資) |
従業員数 | 1,900名(連結) 700名(単体) (2018年4月現在) |
事業概要 | 工作機械(CNC旋盤)の開発・製造・販売 |
企業URL | http://cmj.citizen.co.jp/ |
上流工程からの改善による消込業務の合理化
シチズンマシナリー 株式会社 様
導入製品:Victory-ONE
業種:製造業・メーカー
課題:システムリプレイス | 消込システムの新規導入 | 債権管理体制の強化
シチズン時計の時計製造に必要な生産財の製造を担当する部門として精機事業部が設置され、その後時計用機械製造部門(社内用設備機械)から外販用機械製造販売へ展開してきた同社。1970年には、世界で初めてNC(NumericalControl)化を実現した自動旋盤を開発し、小型精密CNC自動旋盤「Cincom(シンコム)」シリーズへと発展。さらなる飛躍を目指して、1982年に(株)シチズン精機として分離独立、2011年4月には(株)ミヤノと経営統合し、今日のシチズンマシナリーの姿につながっています。現在ではCNC自動旋盤で世界トップクラスのシェアを確立しています。
導入の背景
これまで経営統合後も事業部制でそれぞれのシステムを運用してきた同社は、より一層のシナジー効果を得るために2014年に機能的な一つの組織に編成されることになった。そのため、一本化された社内システム構築が急務となり、システム統合の最初の取組みとして2つの異なる債権管理の受入可能なしくみの導入検討をプロジェクトを立ち上げ進めてきた。
導入システムの構成
消込業務合理化のため、上流である請求書発行業務を含めた全体的な合理化を進めた同社。生産管理システムと経理システムの狭間でお互いが苦手とする債権管理の分野を特化システムに更新することで、業務の合理化に成功しました。
担当者様へのインタビュー
プロジェクトの中心で活動して頂いた、本社情報システム部門の小平様に、お話を伺いました。
決め手として、きめ細やかな消込業務の補助機能が上げられます。
Q.Victory-ONEを導入する以前の消込から請求書発行の流れを簡単に教えて下さい。
A.従来は生産管理パッケージに含まれていた、請求・入金管理機能を弊社の運用に合わせてカスタマイズして利用していました。明細単位で消込を行うしかない状態で、とにかく処理が遅く、業務負荷が膨大となっていました。
Q.Victory-ONEを選んだ決め手はなんだったでしょうか。
A.決め手はなんと言ってもR&ACさんの債権管理業務への理解の深さです。これまでERP的な基幹業務のベンダさんとお付き合いをさせてもらっていましたが、実際、債権管理(特に消込業務)についての理解は薄いものでした。そんな業務の理解が深いR&ACさんが作ったVictory-ONEは消込業務の負荷を大幅に軽減してくれると確信したからです。元々出生が違うシステムが稼働しているため、要件をまとめる段階から双方の運用に対応しきれるものが求められており、その点では経理部の心もがっちりと掴む提案をして頂けた点はシステム部門としても嬉しいところでした。機能面では、きめ細やかな消込業務の補助機能が上げられます。自動消込や学習履歴機能による消込速度の向上は大きなメリットと考えました。個別消込の画面中に入金額と消込対象額を比較しながら処理できる点も分かりやすいという評価でした。
Q.導入を決めるまでに何か躊躇することはございましたか?
A.弊社側からの希望で、社内への提案資料を作る段階からR&AC社の営業担当者様にも参加頂き、コンスタントに聞き取りを行いながらシステムと業務をフィットさせてきました。そのため機能やシステム導入後の運用に関しては特に心配はありませんでした。それよりも債権残高の移行など、新システムへ移行時の過去データとの整合性に問題が無いかという点が一番の懸念点でした。
Q.それをどのようにして解消されましたか?
A.データ移行のテストを2ヶ月かけて行い、整合性の取れた状態を確認しました。本番のデータ移行時も大きな問題無く終わらせることができました。
総合的に業務スピードが向上しました。効果が大きいと感じているのは自動消込機能です。
Q.導入する際の弊社スタッフの対応はいかがでしたでしょうか。
A.RFP作成の段階から的確な助言や提言を頂けた点や、こちらの要望を画面に落とし込むスピードがすばらしかったです。惜しむ点として仕訳の詰めが甘かったところがありますが、今後のサポートによるフォローに期待しています。
Q.システムを導入し、実際に効果の出ている最大の点はどこでしょうか。
A.総合的に業務スピードが向上しました。効果が大きいと感じているのは自動消込機能です。学習機能と相まって今まで一明細単位で消し込んでいたのが一括でできるようになり、作業時間の短縮に繋がっていると感じます。
Q.上記以外の2次的なメリットはありましたでしょうか。
A.事前に入金予定機能を使う得意先が多いのですが、債権代表者設定のある得意先でも支店ごとに税差額などを持たせる必要がありました。いままでは画面をいくつも開いて支店ごとに登録していたのですが、Victory-ONEでは一つの画面上ですべて確認できるので修正も容易になりました。
Q.今後R&ACに期待すること、望むことはございますでしょうか?
A.全社的にシステム統合を進めている段階にあり、完全に移行するまではどうしても機能上の要求や改善の必要性が出てくると思います。それらについても柔軟に相談に乗って頂けたらと思っています。
Q.今後の方向性についてお聞かせください。
A.弊社としての入金消込処理はVictory-Oneに統一する方向に進む中で、情報システム課としてはR&ACさんに協力頂きながら、都度変化する要求に応えていきたいと考えています。
最後に
本プロジェクトをリーダーとして力強く引っ張ってくださった、情報システム課、小平様のおかげで、無事スケジュール通りにカットオーバーを迎えられました。 東京から少々距離があったため、コミュニケーションをうまく取りながら進められるか不安でしたが、電話やメールで密に相談・報告しあう事で、物理的な距離を克服出来ました。 本当に有りがとう御座いました。 (ITソリューション事業部 コンサルティング営業 花松)
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